搬送距離と移送する物のボリューム以外の要因として

その後、FRから、日本で禁モー~カーの多くが採用しているFF(前輪駆動)へと開
発コンセプトが変更したため、開発はFF車を担当する第2開発センターに移った。その直後から、開発者たち拝金体のパッケージ図を引く作業が始まった。

彼らの頭の中には「環境」が大きく占めていた。欧州の環境規制という目の前の課題ももちろんだが、トヨタの狙いは、当初から環境技術や燃費で、世界的競争力をつけることでもあったからだ。特に奥田社長は、「これからの自動車メーカーは、環境技術で優位性がなければ生き残れない」と明快なメッセージを社内に向けて発信していた。
「このクルマは環境を目指しているから燃費も下げなければいけない。しかし、〝短いクルマ″は空歪抗を↑げるのが非常に難しい。けれどもどんなにデザインがよくても、空気抵抗係数が〇・三を切れないものは候補にしなかった」(市橋)数が〇・二五だから、彼らがいかに、普通車でありながら燃費にこだわったかが分かる。